ラスベガスならでは?「マフィア博物館」

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ラスベガスに来てから行こう行こうと思いつつ行けてなかった「The Mob Museum(マフィア博物館)」、行ってきました。
名前からして一部オタクには堪らないロマンを感じる。ちなみに私のマフィア知識は2です!!

https://themobmuseum.org

 

ラスベガスの成り立ちから、アメリカ全土でのマフィアの歴史、当時の写真、実際に使われた武器や道具、ギャング同士の抗争で血を浴びた壁…など色々なものが見れます。検死解剖や指紋検証の疑似体験まで可能!
地下には隠れバーがあって、禁酒法時代に飲まれていたお酒が飲めます。唯一の残念な点は日本語ツアーガイドはないところ…ただ、英語分からなくても雰囲気だけでも十分楽しめる博物館です。
ラスベガスという街はマフィアなしでは今の形ではなかっただろうなという程、マフィアの存在が強い街です。
来てみると分かるけど、本当に砂漠のど真ん中に突然現れる摩天楼がラスベガス。こんな場所によくこんなギラギラした街つくったな…て毎回街全体見るたびに感動します
今でも彼らは街中に沢山いて、この街でビジネスをしています。ただ昔ほど派手ではないっぽい?
このマフィア博物館も、2012年に開くまではだいぶ物議を醸したらしい。まあそらそうだ。
でもこうして建ってしまってる辺り、アメリカだな…という感じ。個人的には嬉しい。
基本的にマフィア万歳、というよりは、淡々と彼らの歴史を語ってる形です。

 

博物館内の展示物

建物の外にはお洒落なジャズが流れています。
チケット売り場は格子がかかっててやや物々しい雰囲気。

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どうも、建物自体が元郵便局&裁判所だったらしいです。
え、郵便局の建物が裁判所になったの?てそこから「?」が湧いたけど。

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実際に裁判が行われたホールにも入れます&ちょっとしたスクリーンショーが見れます。過去にマフィアを一掃しようとなった時に設立された特別委員会(キーフォーヴァー委員会)の委員長・キーフォーヴァーがマフィアを詰問したときに使ったホールらしい。この詰問はテレビでも放送され、アメリカ全土が注目していたそう。当時の雰囲気を解説と共に味わえます。

 

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よくドラマや映画で見かけるモブショットを撮る場所。実は中から見るとガラスがになってます。こうなってたんだ!ていう感動。
犯罪者たちは何を思って己の顔を見ていたんだろうか…。

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関係ないんですけど、写真に映ってるマフィア、やたらイケメンが多いのとポーズがとても洗練されている(気がする)…やっぱりマフィアともなると、容姿が淡麗と言われるサイコパスが多かったんですかね?(暴論)

 

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ラスベガスの成り立ちと、最初に開かれた「カジノ」。こうしてみると、本っっっ当に何もない砂漠からこの街ははじまったんだな…という感慨深い気持ちに。

 

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カジノの古くなったチップは、新しいカジノの土台に「縁かつぎ」として混ぜて使われてたらしい。

 

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アメリカの代表的な大マフィア、アル・カポネの銃。

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アル・カポネが敵対マフィアを虐殺させた「聖バレンタインデーの虐殺」の際に銃弾と血を浴びた壁。実際の銃弾跡が生々しく残ってます。

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虐殺の際に殺されたギャング達の写真と検死解剖録。当時としては初めて「弾丸」が調査されたそう。
名前の後に撃たれた弾数が書かれてるんですけど、とんでもない蜂の巣状態だったのが分かる…おぉ。

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電気椅子と、実際に使われていたガス室の椅子。ただの椅子なのに、やはり使われていた背景を知るとウオッと感じる圧があります…。

 

ここには載せませんが、惨殺遺体の写真もジャカジャカ出てきます。まあほら、マフィアだから…ね。

一応手前に注意書きと周り道もあるので、苦手な方はご安心ください。

 

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マフィアのドンや関係者達の写真一覧と、「マフィアの老後はどうなるの?」というわりとニッチな疑問の答え。

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「死にます」て書かれてるのシュールすぎない?

 

アメリカのみならず、世界各国の反社会的組織についても勉強できます。イタリアのマフィア、メキシコのカルテル、中国の三合会…そして日本のヤクザもしっかり紹介されてました!

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博物館は3階建てで、細かく読まなければサクッと1~2時間で周れる感じです。細かく読みたくなるけどね。科学捜査や警察体験とかしたらもっとかな。

 

警察体験と科学捜査体験

これ。これね、別料金がかかるんですが、マフィア博物館に来たら是非両方とも挑戦してほしいです。

警官体験「USE OF FORCE」は、実際に日々警察官が現場で迫られる一分一秒の判断ガチの銃(※空弾)を持たされて、実際に容疑者役を相手にシミュレーションさせてもらう体験です…。

私は何も知らないままいきなり参加して心臓ヒュッとなりました。日本人としてはもう、本物の銃渡されるだけでヒィィ〜。空だと分かっていてもズッシリ重くて怖かった…。

指南役も元警官、容疑者役の役者さんも元警官で、もうね、圧がすごい。立ってるだけなのに圧が。警察学校ってこんな感じ?みたいな。でも質問すればとっても丁寧に教えてくれます。優しい。

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最初は人型のターゲット的に向かって撃つ練習をします。ハンドガンでも衝撃が割とあります。私が心臓を狙って撃った弾は全て股間に命中してました。

なんで??自分が怖い。隣にいた彼は無言。

練習が終わった後はスクリーンのある部屋に移動。ここで何種類かあるシミュレーション動画がランダムで流れます。私のときは「コンビニで銃を持った強盗が入り、通報を受けて駆けつけたシナリオ」「民家に押し入った強盗2名が住人と共に立て篭もり、駆けつけて民家に突入したシナリオ」でした。どっちもいきなり飛び出してくる民間人にビックリして撃ちそうになったり、かと思いきや「撃たないでくれ!」て両手を上げて出てきた奴が実は犯人で急に撃ってきたりする。めちゃ怖い。
ちなみに私はビビって1発撃っただけだったんですけど、指南役の人が「倒れるまで撃たなければダメだ!1発だけで起き上がる奴は何人も見てきた」て言われてヒィィ〜(パート2)

何より精神的にきたのが終わった後、

「今、君達が体験したのは実際に私が経験したものだ。彼は私を撃ち、私も撃った。彼は外し、私は外さなかった」

 て言われた事…。oh…本当に瞬時の判断です…。撃つ側の重圧も半端ない。

 

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写真は丸腰の人間を誤射してしまい崩れおちる警官。

 

最後の部屋では「怪しい人物がいるという通報を受けて現場に駆けつけた」というシナリオで、反抗的な容疑者を刺激しないよう宥めるというミッション。ここは実際の人間が容疑者役として出てきます。この役者さんも元警官。日本人お得意の愛想笑いを駆使して宥めました。

ただ、ヘラヘラ近寄りすぎたみたいで、容疑者がナイフを持ってることに気付かず…「宥めるとき迂闊に近寄ってはダメ」て注意されました…ヒェェ〜(パート3)

銃を持ってる自分がいかに相手を刺激しやすいのか、撃つ側の重圧がどれほどのものなのか、すごく勉強になった。幸い日本は銃社会ではないけど、銃を持つ警察官の感じる「重み」みたいなのを実感できました…。

 

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一方の科学捜査体験「CRIME LAB」。こちらはそこまで切羽詰まったものではなく、よく海外ドラマやなんかで見るDNA鑑定指紋検証検死解剖が擬似体験ができます。

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検視解剖体験。実際にあったケースの遺体をデジタルで検死。私の担当した人は肺に血が溜まっていたので、殴って撲殺されたようでした。ヤダこんな死に方…。写真ではないんだけど、蛆虫までいたりリアル過ぎて苦手な人はギャーってなりそう。

 

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指紋検証では、自分の指紋をスキャンして特徴を勉強。最後はプリントして自分(の指紋)に似たマフィアの名前が見れます…だ、誰得〜↑

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DNA鑑定は基本的なやり方を教わります。CSIとか好きな人には堪らないのでは?

 

禁酒法時代を体感できる隠れバー

体験もですが、ここに来たら是非体験してほしいのが、地下にある隠れバー「Underground」。

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入り口が建物の影でめちゃくちゃ分かりにくいのと、博物館のスタッフに暗号を聞いてそれを入り口で伝えないとお店に入れてもらえない…笑

ちなみに暗号は毎日変わるそうです。何という徹底振り…

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禁酒法時代に実際に人々がお酒を楽しんでいた様子を体感できます。バーカウンターでは密造酒も頼めて、バーテンダーが本に隠したお酒を「ちょっとした物語をどうぞ…」と言って渡してくれます。ひええなんだか興奮する!

動画もツイッターにあげたので気になる方どうぞ。ちょっと暗いのごめん…。

http://pic.twitter.com/4K8S8nGNQ0

禁酒法時代は十数年間だったみたいですが、法では禁止されてるんだけど皆んなわりと手を出しちゃってるって…近年でいうところの(欧米での)マリファナと似たような…(小声)

 

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一階にはグッズストアもあるので、是非お立ち寄りあれ。しかしマフィアグッズって…やはり日本では考えられないwww

 

ラスベガスではこんな感じで、ギャンブル以外にも楽しい場所めっっっちゃくちゃあります。まさにエンターテイメントの街!機会があれば是非遊びに行ってください〜!